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2016年12月31日 (土)

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2016.12)(2016年を振り返って)

2016年は、自分自身で薬剤師としての成長を感じ取れた1年だったように思います。
1番大きかったのは、検索言語として英語が定着したことです。
これは本当に大きかったです。
数年前から少しずつ行ってはいましたが、慣れずに、あまり定着していませんでした。
今年、とある臨床疑問について調べるために色んな単語で検索し、
たくさんの英語の文献を読んだことで、かなり身近になった気がします。
同じような背景のものをまとめて読んだことで、その事象の真実味が増したり、
逆に分からなくなったりすることがありましたが、
こういったことが文献を読んでいく意味の1つなのかなと感じました。
そしてそれを通して考えたことをまとめて、処方提案をして、それが実際に適応される。
この過程を経験できたことが良かったように思います。

臨床疑問について調べ、分かったこと・考えたことを処方提案等し患者さんへ適応し、
それをフォローしていく。
こうやって成長していくのかな、と。
まだまだ検索・解釈の能力は低いですが、
繰り返すことで少しずつ成長していければと考えております。

今年は何度か発表させていただく機会があり、そこでの成長も大きかったように思います。
準備は大変でしたが、その途中で学ぶことは多かったですし、
何よりも発表することで様々な意見をお聞きすることができ、大変勉強になりました。
来年は未定ではありますが、また機会を見つけて発表をしていきたいと思います。

また、薬剤師って重要だなと思う機会が多かったようにも思います。
処方提案にしろ、監査にしろ、他職種からのご用聞きにしろ。
医師や看護師と話していて、「えっ、そんなことも知らなかったの?」と思ったことも何度かありました。
今後の情報発信の重要性を感じました。

これは毎年毎年ですが、今年もツイッタランドの皆様には大変お世話になりました。
日々のやり取りはもちろんですが、今年は「JJCLIPワークショップ」、「医療薬学会(特に、TKGオフ会)」、「居酒屋抄読会」等のリアルの場で
様々な方とご一緒することができ、大変ありがたかったです。

その一方で、ブログが全然書けなかったですね。
来年は、もう少し書いていきたいな、と。

てことで、来年の目標は『アウトプット&結果』にしたいと思います。
そのままではありますが、様々な形でアウトプットする機会を増やし、それを含め何かしらの結果につなげることにこだわっていきたいと思います。

来年特に力を入れていきたい分野は、「糖尿病」「緩和」「栄養」です。
どの分野も、最近当院での必要性が高まってきている気がしています。
この3つの分野を中心に学習していきたいと思います。

最後に…
明日から新しいブログが始まります。
こちらもどうぞよろしくお願いいたします。

2016年10月 8日 (土)

リンコ的読書日記(2016.9)

7月、8月は試験があったおかげでほとんど本が読めませんでした。
先日連絡があり、合格していたようでホッとしております。

その反動もあって9月はたくさん読めましたので、また5冊の感想を。
今回から5点満点で★をつけていきます。

1.4ステップ 臨床力UPエクササイズ4TDM領域 ★★★★★


学会発表の準備のために、動態とTDMの基本的なことを整理したくて購入。
添付文書がちゃんと読める薬物動態学 」と合わせて読みましたが、本書の方が個人的には良かったです。
基礎的なことを整理するには十分でしたし、より臨床での実践的だったのではないかと思います。
最後のほうの総合問題も良かったです。十分に臨床で使えるのではないかと。
お薦めです!

2.リサーチ・クエスチョンの作り方 第3版 (臨床家のための臨床研究デザイン塾テキスト)★★★★★

医療薬学会で福原先生のご講演を聴講したことをきっかけに購入。
臨床研究をデザインする上での重要なことが、基礎的なところから書かれており、この分野についてあまり知らなかった私にとっては大変勉強になりましたし、臨床研究を少しでもやっていきたいと思いました。
臨床研究を行う時のポイントが分かることで、論文を読む際のポイントも理解できたように思います。

3.友だちの数で寿命はきまる 人との「つながり」が最高の健康法 ★★★★★

石川先生のご講演を聴講したことがきっかけで購入。
いやー、面白かったです。
この分野のことは少しくらい理解しているつもりでしたが、
見たことのないデータが沢山出てきてビックリしました。
もう少し引用文献がはっきりと書いてあるとよかったのですが。
「つながり」が大切ということをしみじみと感じました。

4.弱いつながり 検索ワードを探す旅 (幻冬舎文庫) ★★★★☆

あるお方から紹介されて購入。
平易な言葉で書かれていたので、こういった分野の書籍はほとんど読まない私でも概ね理解できました。
何度か読み直したい書籍です。
まとめ方が難しいですが、検索ワードによって見えてくる世界が変わること、その検索ワードを見つけるには旅が有効であること、その旅での偶然の出会いは弱いつながりであるかもしれないけど、それは後々強いつながりになる可能性があるということ、かな。
検索ワードを広げる必要性は日々感じておりますので、旅に出てみようかな。

5.僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版 (講談社文庫) ★★★★☆

瀧本さんの本は「戦略が全て」に続き2冊目。
読みやすいですし、瀧本さんの著書は結構好きです。
最近は少し自分に甘いな、と思いながら。
英語の勉強、投資の勉強はしっかりといていかないといけませんね。
そして、自分というブランドをどう作っていくか。周りの仕事がうまくいってそうな人は確かにうまく作っているような気がします。私もどうすればいいか、考えてみます。

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2016.10)(フレイルを始めとした新しい言葉から考えたこと)

久しぶりになってしまいました。
私の住む町では、月に1回医療介護関係者やその周辺の方々が集まって「健康カフェ」を開催しております。
その8月のテーマが「フレイル」でした。
分かっているような分かっていないような
似たような概念で「ロコモティブシンドローム」、「廃用症候群」、「サルコペニア」もあります。
どれも最近よく聞く言葉ですが、違いがよく分からなかったので、調べてみました。

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)2009年に日本整形外科学会が提唱。 運動器の障害による移動機能の低下した状態。筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態をいい1)例えば「階段を上るのに手すりが必要である、15分くらい続けて歩けない、片足立ちで靴下がはけない、横断歩道を青信号で渡りきれない、家のなかでつまずいたり滑ったりする」場合などが含まれる。2)

廃用症候群:身体の不活動によって引き起こされる二次的な障害の総称・廃用によっておこる様々な症状をまとめたもの。どの疾患があるから、何日寝たきりだったから廃用症候群に該当する、というような具体的な指標はありません。3)

サルコペニア:1989 年、Irwin Rosenbergによって、年齢と関連する筋肉量の低下を「サルコペニア」(ギリシャ語で筋肉を意味する 「sarx」と喪失を意味する「penia」)と提案された。それ以来,サルコペニアは加齢に伴って生じる骨格筋量と骨格筋力の低下として定義されてきた。サルコペニアには複数の要因があり,例えば,生涯にわたる老化の過程,幼少期における発育・発達の影響,不適切な食習慣,寝たきりや不活発な生活スタイル,慢性疾患や特定の薬物療法などが 挙げられる。また,サルコペニアは身体的な障害と健康障害の状態につながる.つまり,運動障害,転倒・骨折の危険性の増大,日常生活の活動能力(ADL)の低下,身体障害,自立性の喪失,および死亡する危険性の増大などである。4)

フレイル: 高齢期に生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの転帰に陥りやすい状態で、筋力の低下により動作の俊敏性が失われて転倒しやすくなるような身体的問題のみならず、認知機能障害やうつなどの精神・心理的問題、独居や経済的困 窮などの社会的問題を含む概念である。しかしながら、この概念は多くの医療・ 介護専門職によりほとんど認識されておらず、介護予防の大きな障壁であるとともに、臨床 現場での適切な対応を欠く現状となっている。平成265月日本老年医学会が提唱 5)

ざっと書いてみましたが、結局よく分かりません。。。(廃用症候群は他とは少し異なっているように思いますが。)
別々の学会や人が提唱しており、定義が明確でないので仕方ないのかもしれませんが。重複している概念もありそうですし。
これを調べている段階で、運動器不安定症とか老年症候群とかも出てきましたし、素人にはこれらの言葉の乱立は理解に苦しむところではあります。

こういう言葉は、ある特定の集団をまとめてグループにしたい時やその患者さんのおおまかな状態を知るのには良いと思います。しかし、その中でもそれぞれの人によって少しずつ状態は違うわけですので、言葉に捕らわれすぎないようにしないといけません。

これは何かに似ていると思ったら、うちの業界の「ポリファーマシー」ですね。

いつからかどこからか「ポリファーマシー」がやってきました。
明確な定義はなく、「5剤以上の併用」や「他剤併用」や「不適切処方」のように理解されています。
そしてポリファーマシーへの介入方法が議論されるようになり、「薬剤総合評価調整加算」なるものができました。
先日の医療薬学会でも「ポリファーマシー」関連の発表が盛り上がっていました。

でもなんか違う気がします。
いつの間にか「ポリファーマシー」という言葉に捕らわれ過ぎていたのかもしれません。
概念よりも大切なことがあるはずです。

Pharmacist Magazine
特集コラム「薬学関連用語についての考察」で、アップル薬局の山本雄一郎先生は以下のように書かれています。

最近ではポリファーマシーという概念が登場し、コンプライアンスやアドヒアランスといった言葉によって思考停止状態に陥ることが少なくなってきたのかもしれません。では、ポリファーマシーという概念を中心に据えて、ただ薬の数を減らせばいいのでしょうか。これもそうではありません。薬の数を減らせば、その患者は幸せになるのでしょうか。それでは、集学的治療といった概念ではどうでしょうか。もうわけがわからなくなってきました。それは言葉だけで考えているからです。そういった概念に振り回されて、患者を診ていないからです。

新しい概念を学ぶことはいいことです。しかし、使いこなせないのならいっそ使わないのもひとつの手です。そして、注目してほしいことがあります。それは、概念そのものよりもその背景、そういった概念が求められるようになった背景です。そこにこそ薬剤師に求められていることが見え隠れしているからです。


また、青島周一先生はご自身のブログ「思想的、疫学的、医療について ポリファーマシー問題問題が問題なのかもしれない。」」にて、このように書かれています。

問題なのはポリファーマシーを問題化してしまったところにあるのではないか。僕たちの仕事は多分こういうことではなくて、患者個別により妥当な薬物治療を模索することだけではないか。ポリファーマシーが問題なのではなく、その問題が問題なのではないか。問題の複雑性を解体していくことこそが、この問題の唯一の解決策なのかもしれない。複雑性をどう解体するか、そのプロセスのなかに大切なことがあるように思う。


今後も時代の変化に伴い、新しい概念や言葉は出てくると思います。ただその時、それに捕らわれ過ぎず、本当に大切なことを忘れないようにしていかないといけないのではないかと思います。

最後に、真田丸の真田昌幸の名言より。


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(http://dobashin.exblog.jp/23265991/より拝借しました。)

 

 

 

1)ロコモチャレンジ!日本整形外科学会公認ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト https://locomo-joa.jp/
2)日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/jp/index.html (「運動器不安定症」ついても書いてあります。あちらは保険収載がある病名ですね。)
3)WELQ ココロとカラダの教科書「体の機能が低下していく廃用症候群を予防しよう!原因となる病気や症状からリハビリ方法まで」https://welq.jp/12915 (廃用症候群のことが丁寧にまとめてありました。)
4) サルコペニア:定義と診断に関する欧州関連学会のコンセンサスの監訳とQ&Ahttps://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/sarcopenia_EWGSOP_jpn-j-geriat2012.pdf
5)フレイルに関する日本老年医学会からのステートメントhttp://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/20140513_01_01.pdf

2016年7月24日 (日)

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2016.7)(病院と薬局のハザマで)

先日、第9回日本在宅薬学会(http://congress.jahcp.org/)に参加してまいりました。
ホームページの写真にばっちり写っています()

今回の学会で一番印象に残ったのが、
2日目のシンポジウム6「病院薬剤師からみた薬薬連携~薬薬連携の展開について在宅薬剤師と共に考える~」でした。

実は最近、来年あたりに病院を辞めて薬局に転職しようかな、と考えておりました。
本学会の1日目を終わった時点では、その気持ちはより強くなっていたのですが、
2
日目のこのシンポジウムを聴講し、気持ちが正反対に変わりました。

シンポジウムでの各演者の発表を聞きながら、当地区の薬薬連携と在宅への薬剤師の関与について考えていました。
現状は全くといっていいほどできていません。これは病院側に大きな原因があると思います。
薬剤師の人数が少なく、また人数が安定しないためになかなかそこまで手が伸びませんでした。
ただ去年までは薬剤師が1人でしたが、幸い今年から2人態勢になりましたので、
少しは取り組んでいけそうな状態になっております。今もろもろの準備中です。

当地区は病院が一つと薬局が二つ、そのほかに診療所がチラホラあります。
高齢化率は30%を超えており、地域包括ケアに対する取り組みが進みつつあります。
そんな中、薬剤師は取り残されている状況です。

こんな状況で、自分が出て行ったらどうなるのか?
もう一人の薬剤師である上司は、こういった辺りに疎いので、さらに進まなくなってしまいそうな気がします。
外から強引に動かすこともできるかとは思いますが、やはり中心は病院ですし、
退院時等に病院から情報提供をしてもらわなければなりません。
また、病院の中で活動することで他職種からの認識も深まるのではないかと考えています。

というわけで、当地区の連携を進めていくには、私が残って進めていくのが得策なのかなと思いました。
でも、これがクリアされればやっぱり薬局に行きたいですね。
10年くらい任せられる薬剤師が病院に入ってこれば
当分の間は難しいかな

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2016年7月23日 (土)

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2016.6)(元同僚医師から教えてもらったこと)

遅くなりましたが、第7回プライマリケア連合学会学術大会(in浅草)に参加して参りました。
正直今回の学会はあまり期待しておらず
ワークショップに参加できれば良かったのですが、早くに埋まってしまい参加できませんでしたし、
シンポジウムはあまり面白そうなものがなく

なんとなくポスター発表のセッションに行き、知り合いのものを中心に見ていました。
で、なんとなく見始めた元同僚医師の発表にハッとさせられました。

簡単に内容をまとめると、
1年以上生活習慣病の治療をしていた患者。良好な関係が築けていないことも原因となり、治療効果が得られていなかった。
しかし傾聴を行うと、こちらの思いに反して治療への意識が見られた。
そしてその後、治療へ意欲的に取り組み、治療成果が得られるようになってきた。
誰に相談すればいいか分からなかった、というのも原因の一つだった。」
というものでした。

こういった症例はよくありがちな症例かと思います。
基本的ですが、すごく大切なことですよね。
忘れていた何かを思い出させてくれた感じで、なんか心に響きました。

別の栄養指導のセッションでもそれに似た話が出ていました。
「指導を受け入れる体制が出来ていないと、一般的なこととして受け取ってしまう。
自分の食事のこと聞いてくれてないのに呪文みたいなこと言ってるイクラを食べるな、衣を剥げと言われても
自分の生活に合うことを言ってほしい」と。

毎回限られた時間ですのでなかなか難しいことですが、
こういったことは常に意識してやっていかなければいけませんね。

P.S.
 今回の個人的なメインイベントはJJCLIPリアルワークショップでした。
夜のワークショップも含めて大変勉強になりましたし、刺激を受けました。
みなさんに負けないように頑張らねば!

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リンコ的読書日記(2016.6)

さて、今月も5冊紹介していきます。

1.続・エビデンスで解決! 緩和医療ケースファイル


緩和医療で悩みが色々あった時、twitter上で良さそうな評判が流れていたため購入。
症例→クエスチョン→論文を用いて解説していく、という流れがすごく分かりやすかったですし、個人的にはすごく合っていました。実際悩んでいた症例のヒントもいただけました。今後は自信を持って提案していけそうです。
この分野の経験が少ないので、また助けを借りる日が何度も訪れるような気がしています。

2.感染症プラチナマニュアル2016


2015年度版に引き続き購入。
相変わらずの分かりやすさとサバサバ感が素晴らしいです。
簡潔にまとまっているのがいいですね。本当に使いやすいです♪

医師向けの本書ですが、薬剤師である私にも大変ためになる内容でした。
介護や福祉に関わるに当たって必要なことが大変わかりやすく書かれていました。特に各職種の立場からの意見や仕事の紹介が大変勉強になり良かったと思います。その他書類や連携についても分かりやすかったです。
医師だけでなく、介護や福祉に関わろうとしている方の入門書として大変有用だと思います。

4.戦略がすべて (新潮新書)


瀧本さんが話題になってましたので、読んでみました。
政治のページは個人的に不要でしたが、それはさておき…
戦略の仕組みはしっかりと理解しておかないといけないと感じました。今の自分にどれが必要なのか考えながら読んでました。
P35 自分はどのようなブランド…
P91   若い世代の人たちは…
P120 同じような人から…
この辺が一番残っています。いろんなことを妄想しながら読んでたら、面白そうなことをいくつか思いついたのでよかったです。

5.「0から1」の発想術

文章が自信満々で、たまにそこが鼻につきましたが…
説得力があり、大変勉強になりました。
国>地域>個人の時代から、個人>地域>国の時代に変化してきていること、すなわち自分というブランドを作らないといけないことが一番感じたことです。
柔軟に考えて、発想力を高めていきたいです。

先月は少し読書のペースが落ちてしまいました。来月某試験があるので、しばらくはペースが落ちそうですが、できるだけ読書の時間を確保していきたいと思っています。

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2016年6月 4日 (土)

リンコ的読書日記(2016.5)

4月から職場に人ば増えたおかげで業務が落ち着き、自分の時間が増えました。
それ故に、昨年は中々できなかった読書の時間をたくさん確保できるようになりました。
せっかくなので、読んだ本のうち良かったもの5冊を毎月紹介していこうと思います。
読む本は職業柄、薬・その他医療関係の本が多いですが、その他経済関連、啓発関連の本も好きで読んでいます。

早速ですが、紹介していきたいと思います。

1.どうする? 超高齢患者・低リスク患者の抗凝固療法(山下武志著)

この領域、いつも悩むんですよね。そして結局答えはいつも分からないわけで。
そこでヒントを頂きたく本著を読みました。
興味があった分野の本だったこともあり、あっという間に読めました。
特に、「入口戦略」、「出口戦略」については大変勉強になりましたし、山下先生が悩みながら治療をされていることがうかがえました。
本書で初めて知った知見もありましたし、自分なりに精査し、今後の業務で活かしていきたいです。
同時期に発売された山下先生の著書の心不全診療について本気出して考えてみた も読んでみたのですが、私のとっては少し難しかったです。様々な角度から心不全について述べられているところが勉強になりました。

2.ねころんで読めるてんかん診療: 発作ゼロ・副作用ゼロ・不安ゼロ!(中里 信和著)


かの有名な「ねころんで読める」シリーズのてんかん診療版です。
よくよく考えてみると、てんかんについてはしっかりと勉強したことがなく、一度基本的なことを整理したく読んでみました。
書籍名から推測できるように、大変分かりやすく記載してありました。
医師向けだとは思いますが、薬剤師で知識のあまりない私でも十分に理解できました。
病態や治療法がつらつら書いてあるのではなく、まず患者さんを第一に考えどのように対応していけばよいかということに多くページが割かれていたことが驚きでしたし、一番勉強になった部分でした。
薬剤師としては、薬についての記載が、特定の数種類しかなかったのが残念でした。

3.薬剤師のための医学論文活用ガイド〜エビデンスを探して読んで行動するために必要なこと〜


文献の読み方、考え方を学び、整理したく読んでみました。
薬剤師が論文を読む必要がある理由や論文の読み方の基本的なこと、そしてそれをどう活かしていくか等非常に分かりやすく書いてあり、大変勉強になりました。
著者の熱意もよく伝わってきました。
たくさんの薬剤師に読んでもらいたいですし、できれば彼らが月に1回配信している薬剤師のジャーナルクラブ(通称JJCLIP)を視聴してほしなと思います。
私は毎月欠かさず視聴しておりまして、毎回勉強させていただいております。

4.世界史を変えた薬 (佐藤健太郎著)


薬の歴史についてはあまり学んだことがなかったので、読んでみました。
普段何気なく調剤している薬には、それぞれに開発者の思いがあると思います。
また、そこには悩んでいる患者さんがいます。
本書では、限られた薬剤についてですが、そういったことが丁寧に記載されてありました。
それぞれの薬剤の歴史や開発の経緯を知ることで、より愛着を持ったというか有難味が沸いたというか、そんな気分になりました。

5.社会を変えたい人のためのソーシャルビジネス入門 (駒崎 弘樹著)


ソーシャルビジネスには前々から興味があり、久しぶりに学んでみたく購入しました。
ソーシャルビジネスと言えど、他のビジネスと同じでしっかりと後先を考えて事業を立ち上げていかないといけないと感じました。
ちょっと甘く考えていました。
その中での戦略は種々あるようで、非常に勉強になりましたし、もっと詳しく知りたいと思いました。
ソーシャルビジネスの認知度は上昇してきているようで、期待もあるようで、今後ますます注目される分野なのかなと感じました。

以上が今月の5冊です。
ゴールデンウィークもあり、10冊以上読んだのですが、今月は外れが多かった気がします。
近くに大きな書店がないので、amazonに頼ってしまうのですが、一度目を通してから購入した方がいいかな、と反省しました。
ではまた来月に。

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2016年5月 1日 (日)

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2016.4)(ようやく…)

昨年の5月より私の勤務する病院は、薬剤師の正職員が1名体制でしたが、新年度になり再び2名体制となりました。


ちょっと1人体制だった時を振り返ってみます。
1
名体制の時、たくさんの方々から「1人でよくやってますね。すごいですね。」という言葉を頂きました。大変ありがたかったのですが、自分ではそんなことは全く思っていませんでした。
それは、本来は薬剤師がやるべき業務を他職種の方々にやっていただいたり、手を付けられず、見て見ぬふりをしていたりしたからです。
それがとても悔しくて辛かったのです。

ただ、それ故に薬剤師の必要性ということを様々な場面で実感できました。外来でも、病棟でも、町の中でも、できること、やるべきことはたくさんあることが分かりました。
世の中には「薬剤師不要論」を唱えている人もいますし、薬剤師であることに無力さを感じている人もいるようですが、少なくともうちの病院や地域では薬剤師がやるべきことが溢れています。

そしてもう一つ。薬剤師1人体制になり業務が過多になり、いつからか「抜く」ことを覚えてしまいました。そして、「抜く」ことが恒常化してしまいました。そしてそれがどんどん広がっていき、業務が雑になってしまいました。
1人になり、監視の目がなくなったのが大きな原因だと思います。「抜いて」も誰からも咎められない。むしろ誰も気づいていない。それ故に恒常化してしまいました。弱かったんでよね。
やはりやるべきことはやらなければならないのです。例外を作ってはいけないのです。それは知っていたし、例外を作るとズルズルいってしまうことは理解していたはずでしたが…。
まるで違法薬物や違法賭博のように。最初は軽い気持ちだったんです。とか言ったらちょっと大げさですが。軽率な行動だったな、と反省しています。
この反省は、またいつか1人で仕事をする時に活かしていきたいです。

去年はこちらに来て2年目。周りのことが見えてきたことで課題はたくさん確認できました。人が増えましたので、今年はそれを少しずつ潰していきたいな、と思います。

それにしても、この1年でまたしても恩が増えてしまいました。地元に帰ってきて恩を返すつもりだったんですけどね。ちょっとでも返せるように頑張っていきます。

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2016年3月14日 (月)

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2016.3)(介護支援専門員実務研修を受講しての気づき)

先日、介護支援専門員実務研修受講試験に合格したことは当ブログで報告いたしましたが、その名の通りあの試験合格は研修を受ける権利を得ただけで、その後の実務研修を受けなければケアマネとして登録されないのです。
というわけで研修を受けてきたのですが、これがなかなか大変で
1
月上旬から3月上旬にかけてほぼ丸一日を使った研修が7日間(しかもすべて平日)。それに加えて1か月間をかけて要介護2以上の方にお会いし面接してケアプランを作るという実務研修がありました。いやあ、疲れました。
ちなみに、来年からはこの研修が全部で92時間になるそうで、今年受けといて良かったなぁと。来年はきっと大変です。来年受ける方は覚悟しておいた方がいいですよ。ただ、今回の研修では不十分なことも沢山あるので、その辺は羨ましいなと思いました。

研修は座学だけでなく、グループワークをたくさん行いました。グループ内には多職種出身の方々がおり、また実際にケアマネをしている方にファシリテーターをしてもらいました。その方々と話したことが何よりも大きな財産になりました。

今回の研修を受けていくつかの気づきがありました。

 医療出身者(特に私)は介護関連の知識が不足している人が多い。

 介護出身者は医療の知識が不足している人が多い。

 そもそも薬剤師が介護の現場で何をしてくれるかなんて誰も知らない!

 ケアマネってすごい☆

ちょっと極端に書いてしまいましたが、あくまでも個人の感想ですので。
①~③に関してはある程度予想してましたし、私がケアマネを取得した理由でもありましたが、想像以上でした。このギャップは何とか埋めていかないといけないと思いました。
①については、まずは共通言語の理解から始めないといけないな、と。「入れ歯」を「義歯」と呼んでいるなんて初めて知りましたし(こんなレベルでケアマネになってしまってすみません…)、グループワークの中でも聞きなれない言葉が時折飛び交っておりました。介護の知識だけでなく、他職種の職能の理解というのはかなり重要なことではないかと思いました。特にリハビリについてはしっかり学んでおきたいと思いました。
②については、①の逆ですので仕方のないことですが、私が考えていたよりもギャップがありました。もちろん薬のこともです。そんなことも知らないの??って思いました(逆に私もそう思われていたでしょうけど)。普通の介護職ならまだしも、ケアマネに医療の知識がないのは致命的になりかねません。
③については残念ながら、本当に誰も知りませんでした。7人グループでそれぞれがケアプランを作成しましたが、訪問薬剤管理指導がプランに入っている人は誰もおらず(私も入ってなかったんです。服薬には問題のない方だったので…)。最後の方にその話をすると、「そんなのあるんですね。」とみんなから言われる始末。アピール不足だな、と。かなりの危機感を覚えました。頑張らないといけません。
④に関しては、ほんとにすごいなと思いました。大変な仕事ですよ、これは。何度も思いましたし、すごく尊敬します。

せっかく合格はしましたが、実際ケアマネに登録されても、薬剤科の状況や給料の面から考えるとケアマネをメインにして仕事をするということは、当面はなさそうです。
ただ、今回の研修で薬剤師としてケアマネとしてやらなければいけないことに気づきました。先ほどのギャップを埋めることです。まずは介護職員やケアマネへの医療知識、特に薬剤師ですので薬剤に関する教育はしていかなければならないな、と。それと同時に薬剤師のアピールもしていきたいな、と。医療介護職種や場合によっては住民にも薬剤師が何をできるのかということも伝えていきたいな、と。診療報酬も改訂になりましたし(あれが良いのか悪いのかは別として…)
介護やリハビリの勉強もしっかりしていきたいな、と思います。
実は来年から一人薬剤師が増えます。今年は調剤室に籠りっぱなしでしたが、来年はできるだけ現場に出て、たくさんのことを吸収してきたいと思います。退院カンファや退院時共同指導にも積極的に関わっていきたいですね。場合によれば在宅にも行きたいですね。無理せず、少しずつやっていきます。

最後に、研修を受けて気づいたことをもう一つ書いておきたいと思います。
薬剤師業界では現在ポリファーマシー(簡単に言うと、多剤併用等の薬剤の不適切使用)が問題になっております。今回の診療報酬改訂ではそれに関する加算も付きました(あれが良いか悪いかは別としていや、あれはダメですね。そんなことよりオプシーボをどうにか…)。すみません、ちょっと話がそれました。
今回の研修で様々なケアプランを見たのですが、ケアプランがぎっしり詰まっているものが沢山ありました。そのケアプラン本当に必要かな?と。あれ、この光景どこかで見たことがあるそうだ、ポリファーマシーだ!
ポリファーマシーならぬポリケアプランとでも呼びましょうか。
処方を組み立てていくのが医師であるならば、ケアプランを組み立てていくのはケアマネです。この作業は似ているように思います。そして、それが不適切になってしまう理由も似ているのかな、と。
良かれと思って作ったケアプランが実は効果の期待できないものだったり、本人が嫌がっていいてQOLを損ねるということもあるとは思います。また、見直しを行わないうちに不適切になってしまうということもあると思います(あっ、やっぱりポリファーマシーと同じですね)。ケアプランを作成するときはそういったことにも注意しないといけないと思いましたし、担当者会議では各専門職がしっかりと意見を出していかないといけないと感じました。
ポリファーマシーに関しては、エビデンスを取り入れて介入する手法も出てきていますが、介護にもエビデンスは通用するのでしょうかね?

ほんと、ケアマネって大変な仕事だと研修を通じて感じました。でも利用者にとってはいなければならない存在。来年からはケアマネとして働くのは難しそうなので、少しでもサポートできるように頑張っていきたいですし、少しくらいは実際にケアマネとしても働いていきたいな、と考えております(実務してなかったら、更新が面倒なんですよね…)

来年はもう少しブログ書きたいな…


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月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2016.1)(昨年を振り返って)

去年を振り返ってみて、私にとって大きかったのは、薬剤師の常勤が私のみになったことです。
明らかに業務の負荷は増えましたから、大変でした。
一番嫌いな業務が一包化薬の監査なので、その時間が増えたのがほんとに苦痛でした。
早く機械がやれる時代が来ればいいのにな。。。
業務上の制限はかなりかけられてしまったので、たくさんの方に迷惑もかけてしまいました。
薬剤師が少ないから仕方ないですが、それは私としては一番したくない言い訳でしたので、そうとは考えないようにしていましたが。

でも一人になったことは悪い事だけではなく、いい面もありました。
まずは情報が全部自分に集まること。辞めた薬剤師が全く報告をしない人だったので、本当にやりやすくなりました。
あとは二人の時はある程度仕事を分担していたので、逃げていた業務も多かったのですが、それをすべてやらなければならなくなりました。
大変でしたけど、たくさん成長はできたかと思います。特に感染関係なんかは素人でしたから、むりやり色々覚えました。

転職して2年目の去年、今まで地道な活動をしていたことが、ようやく注目してもらえた年でもありました。
目標としていたものに少しずつ近づいてきているような気がしています。
ケアマネの試験に合格したことも大きかったです。医療・介護の視点から患者さん(介護では利用者さんと呼ぶそうです)をみていきたいと思います。

今年のスローガンは、「積極的、攻撃的、元気!」に決めました。
薬剤師10年目の年です。つべこべ言わず、今年はやります。
個人的にはかなり大事な一年になりそうな気がします。

些細なことでもいいので、少しでも周りの人の役に立つことができればと考えております。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

とりあえず3月上旬まではケアマネ研修やら学会発表やらで苦しみむことになりそうです

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