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2017年10月 6日 (金)

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2017.10)(インターネット上の医療情報)

いわゆる‘トンデモ’医学情報というのは本当に多くて。インターネット、TVSNS、書籍などなどに溢れていますよね。もう何が何だか分からないです。でもこれって医療に関する情報だけではないんですよね、きっと。
こんな情報をたくさん見ていると、医療以外の情報もきっと同じように‘トンデモ’情報が猛威を振るっているのではないかと思ってしまうわけです。だからものすごく注意しています。人間不信ならぬ情報不信ですね。
そういえばこんな記事も出てましたね。

医療法改正によるウェブサイト規制「Twitterやブログも対象にする方針」 範囲めぐり議論
10/7の「第5回医療情報の提供内容等のあり方に関する検討会」での話題のようです。資料にそのような明示はありませんが、議論の中で話が出たのでしょうかね。

そんなわけで、今日はインターネット上の医療情報について書いていきたいと思います。
インターネット上の医療情報の文献といえば、真っ先にこれが頭に浮かびます。

Differences in the quality of information on the internet about lung cancer between the United States and Japan.
(
米国と日本の間での肺癌についてのインターネットの情報の質の差)
J Thorac Oncol. 2009 Jul;4(7):829-33.
PMID:19550244

(
というより、これしか知らないんですけどね)(英語が苦手な方は、こちら でこの論文が少し紹介されていますので、参考にどうぞ)
簡単に紹介しますと、日本のgoogleyahoo、米国のgoogleの各検索サイトにてⅣ期非小細胞肺がんの治療について「肺癌-lung cancer」をキーワードにして検索。上位50サイトのうち、重複やリンク切れを除いた各274435サイトを対象にして正しい情報(標準治療のようです)が記載されているかどうかを調べたものです。
結果は次のグラフをご覧ください。一目瞭然です。
Photo
米国のgoogle28(80%)が正しい情報だったのに対して、日本のgoogle10(37%)yahoo20(45%)しか正しい情報がなかったようです。また、日本のgoogle7(15.9%)yahoo7(25.9%)は代替医療について書かれていたようです。
またサイトの運営者も大きく異なるようで、米国ではNPOや公的機関が最も多いですが、日本ではそれらは少なく、医療機関が多くなっています。
この論文は2009年の論文なので、実際に私も「肺癌」を検索してみましたが…怪しい情報がチラホラ見られますね。それぞれの医療機関が情報を発信しているという特徴は大いに見てとれました。いいのか悪いのかよく分かりませんが。


また、「平成27年度社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究」という研究がありまして、「健康や医療について調べたいことがある場合」の情報検索ツールについての問いがありました。結果はこちらです。

インターネットの検索サイトで検索するというのが圧倒的に多く75.2%となっています。質問サイトを加えると8割を超えますね(インターネットを介しての調査なのでこれだけの結果になったという可能性もありますね)。しかし、その中の情報は…。

話は少し変わってヘルスリテラシーの話へ。ヘルスリテラシーについては以前こちら で取り上げましたので、よろしければご覧ください。
その中で日本人のヘルスリテラシーが低いことを紹介しましたが、その文献の中で医療情報に関連する部分を取り上げます。元論文はこちら ですね(この文献とその周辺のことに対する私の考えはこちらで取り上げております。)。今回の話題に最も関連のある「ヘルスケア評価」メディア(テレビ、インターネット、その他のメディア)から得た病気に関する情報が信頼できるかどうかを判断するのはという設問に対して、欧米人は49.7%が難しいと答えたのに対して、日本人は73.2%が難しいと答えたというものです。
(
こちら のサイトの表を使用しています。)
Photo_3

これまでのことをまとめると、日本は検索サイトが充実していない上に、日本人は情報の信頼度の判断もできない、となります。逆に、情報の信頼度の判断ができないから、悪質なサイトが横行しているとも言えそうです。

この状況を憂いてばかりいるわけにもいきませんが、個人として対抗するのははなかなか難しいなと感じております。不特定多数の方に情報提供をするのは私には難しく、私より上手な方にお任せしようと思います。で、自分に何ができるのかな?と考えたときに思い浮かぶのが地道な啓発活動です。
このブログでは何度か書いていますが、今年から地域の高齢者サロンで少しお話をさせていただいております。その時にこの‘トンデモ’医学情報の話もしています。こんな感じで。
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この時にお伝えしているのが、「鵜吞みにせずに、信頼できる医療者に相談してください。」ということです。このような情報が氾濫している中で、一般の方が判断するのは難しいのではないかと思うのです。医療者といってもたくさんおりますので、医者でも看護師でも薬剤師でもいいとは思います。そういった方に相談することができれば、簡単にだまされることはないのかなと思うのです。
この話をしたら、「信頼できる医療者がいない。」という意見をお聞きしました。確かにそうですよね。普段病院にかからず、知り合いに医療者がいない場合も十分にあります(主治医を信頼していないという場合もあるようですが。。。)。海外ではかかりつけ医がある程度決められている国もあるので、日本の現状の制度の残念なところかもしれません。そんな方は、まず誰か知り合いに話してみるのがいいのかなと思います。一人で考えていると思い込んでしまうこともありますのでね。知り合いの信頼できる医療者を紹介してもらえるかもしれませんし。その相談相手が‘トンデモ’信者ではないことを祈りながら。。。

それに加えて、適切な情報サイトや書籍を紹介するということをしています。先月のブログ にも載せましたが、私がサロン等の活動で紹介しているのがこちらになります。

・「抗がん剤は効かない」の罪 勝俣範之()
いわゆる近藤本に対して書かれた本です。あれを鵜呑みにしてしまうのは危険なので、その前に一般の方には読んでほしいですね。
勝俣先生は様々なところで講演をされておりまして、そのスライドをSlide Shareにて共有されております。先日共有されました正しい医療情報を得るためには はとても勉強になりましたし、今回のテーマにピッタリなので、ご紹介させていただきます。
・「ニセ医学」に騙されないために NATROM()
巷に溢れている、いわゆる「ニセ医学」に対して書かれた本です。一般の方にどれが「ニセ医学」なのかを理解するのは難しいと思いますので、こういった書籍を読んで免疫をつけてほしいです。
・「原因と結果」の経済学 中室牧子、津川友介()
こちらは医学の本ではなくて、経済学、統計学の知見からの書籍ですが、その中で「因果関係」と「相関関係」の違いや、「臨床試験の見方」を学ぶことができます。

・朝日新聞 apital 「これって効きますか?」
こちらはインターネットサイトですが、大阪大学大学院医学系研究科統合医療学寄附講座の大野智教授による週1回の連載です。医療に関する情報の収集の仕方を中心に丁寧に書かれています。一般の方にも非常に分かりやすく書かれているのでオススメです!

この他にもたくさん信頼できるサイトや書籍はあります。医療関係者に聞けば一つや二つ知ってるんじゃないでしょうか??一般の方は、医療者に「どこを、何を見て勉強すればいいですか?」と聞いてみるのもいいのではないかと思います。

てことで、これからも地道に活動していきたいと思います。


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2017/10/8 追記
てことで、今回はるるーしゅさんの呼びかけにて、薬剤師ブロガーの賛同者で同じテーマのことを取り上げて、同日にアップしてみました。
書いてくださった皆さんの記事を紹介しますね。


るるーしゅさん:『立てよ!薬剤師
熊谷信さん:『専門家が正しい情報を発信し続けることの重要性
kuriedit
さん:『お知らせ
けいしゅけさん:『薬剤師に医療情報ブログのネット検索結果の上位は勝ち取れますか?
ネーヤさん:『情報弱者~雑誌とテレビと、時々、ネット~
Fizz-DIさん:『検索結果に医薬品の違法・不正流通サイトを見つけた時は~フィードバックと薬剤師の情報発信 | お薬QA 〜Fizz Drug Information
ミニ丸さん:『「立てよ、薬剤師」→「「「「はい!」」」」
みやQさん:『インターネットで医療情報を検索するとえらいことになった
むむさん:『勃てよ、薬剤師!
やくちちさん:『あなたのクリックが患者さんを救う!
よっしーさん:『健康食品の「妥当な情報」とは?まずは情報発信が増えて欲しい!
くわばらさん:『立てよ薬剤師!
※漏れている方がいらっしゃいましたらすみません!!

最後にお願いです。
読んで気に入った記事があれば、どんどん拡散してください!

お願いしまーす♪

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2017年9月18日 (月)

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2017.9)(「薬との付き合い方、サプリと健康食品」についての一般向け講演)

先日、町の健康づくり施策()の一環で、一般の方向けにお話しする機会をいただただきまして。「薬との付き合い方、サプリと健康食品」という題目で45分話してきました。聞かれていたのは2,30人で、平均年齢は60代中盤、9割女性でした。
せっかくなので、こちらでその内容を共有したいと思います。健康に興味のある方向けということで、ちょっと攻めてみました。

最初の自己紹介がてら、「スポーツファーマシスト」の紹介を少し。
Photo

来年本県で国体があることもありまして、いい機会でしたので。意外と反応がよかったですね。話し方がよかった?()病院の薬でも市販薬でも引っかかることがあるんですよね、とか言いながら。ちょうど先日国体でのドーピング違反の報道もありましたし、県内の選手でしたし。

あと、薬剤師の業務を紹介しつつ本題へ。
「薬との付き合い方」については、いつも出前講座でやっている内容でして、以前こちらに書いたのとほとんど同じ内容でした。
これに加えて、最近は「‘トンデモ’医学情報」の話をしています。
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さらに今回は、
「‘トンデモ’医学情報」に参考になるいくつか書籍を紹介しました。

・「抗がん剤は効かない」の罪 勝俣範之()
いわゆる近藤本に対して書かれた本です。あれを鵜呑みにしてしまうのは危険なので、その前に一般の方には読んでほしいですね。
・「ニセ医学」に騙されないために NATROM()
巷に溢れている、いわゆる「ニセ医学」にメスを入れた本です。一般の方にどれが「ニセ医学」なのかを理解するのは難しいと思いますので、こういった書籍を読んで免疫をつけてほしいです。
・「原因と結果」の経済学 中室牧子、津川友介()
こちらは医学の本ではなくて、経済学、統計学の知見からの書籍ですが、その中で「因果関係」と「相関関係」の違いや、「臨床試験の見方」を学ぶことができます。

あと、お薬手帳と抗生物質の話のところで動画を流したかったのですが、時間がなくて断念しまして。せっかくなので、こちらで共有しておきますね。
総統閣下がおくすり手帳を持たない方にお怒りのようです。

3分動画 抗生物質が効かなくなる日

どちらもぜひ、一般の方に見てほしかったんですよね。反応も知りたかったんですし()

続きまして、「サプリと健康食品」の話。
ほんと、話したいことが多すぎて困りました。スライドは半分くらいお蔵入りになりましたね。。。
で、一般の方は何を知りたいのかな?と。「安全性」「有効性」「選び方」こんな感じなのかなと思い、話を組み立てました。
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まずは健康食品の分類分け(トクホ、栄養機能食品、機能性表示食品、その他の健康食品)から。この話はイマイチ盛り上がらないだろうからあまりしたくなかったのですが。これを理解しないと始まらないからとりあえずしましたけど、やっぱりイマイチでした。。。
それにしても、あまり知らなかったんですが、「機能性表示食品」という制度はとんでもなくひどい制度だと思いましたね。消費者に委ねすぎ。やはり経済政策以外の何ものでもない気がします。。。
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「消費者を欺く宣伝文句」ウケました!これ以外にも色々と噂は聞きますが、ほんとひどいっすね。
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次は「安全性」について。

アメリカでの栄養補助食品に関する救急受診に関する文献の話も織り交ぜながら。日本での健康食品による有害事象を少し紹介。ついでに先日の「プエラリア・ミリフィカ」の話もしておきました。あと、海外製のものは危険ですよ、と付け加えておきました。
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次は「有効性」について。
まずは、たまたまテレビで見かけた「著名人」の感想を引き合いに出して、個人の感想や有名人の意見は鵜呑みにしちゃダメですよ、と。あと〇〇博士とかいうのも気にしなくていいと。
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で、どうして効いたように思ってしまうのか?というお話。「3た論法(参考:朝日新聞apital「あの人に効いたら、私にも効くのか?」 )」「プラセボ効果」の話をしました。プラセボ効果の話題では。風邪薬もほとんどプラセボですよ、とか言ってしまいました。。。まあいいや。
さらに、マルチビタミンの長期服用の文献を紹介。私の文献の選択バイアスもあるとは思いますが、ほとんど効果はみられないことをお伝え。効果的という報告もあるようですが、間を取ればほとんど効果がないように思います。Caサプリ等他のビタミン・ミネラルサプリについても話をしたかったのですが、時間がなく、私の下調べも足りずに、それは断念。

次に怪しい健康食品たちの「ワード」をたくさん紹介。公開したいところですが、ここで公開すると、「その界隈」の人たちから袋叩きにあいそうなので止めておきます()ついでに空間除菌の話もして、全否定しておきました。このスライドはかなり盛り上がりました。空間除菌効果は知らない方が多かったですので、伝えられてよかったな、と。一応、医学の常識は数年後にひっくり返ることがあるので、という言い訳はしておきました。

次は、「あのトクホはどのくらい効くのか?」ということで、「体脂肪を減らすのを助ける」という某トクホの論文を読んでみました。あっ、日本語の論文ですからね!しかしまあ、トクホの効果を示した論文は一般公開しておいてほしいんですけどね。なんで金を払って買わないといけないのか…てことで、斬っておきました!

アウトカムについても確認しておきました。これが大切です。

で、まずは商品のホームページに出てきているグラフを使いながら、「批判的吟味」のポイントを紹介。
・患者層(この商品の試験は、対象がBMIの高い人というのがポイントでした)
・使用量、期間(あくまでもこの量、期間での報告ということが大切)
・対照群があることが重要!ということ
RCT(ランダム化比較試験)(説明もしておきました)が望ましいこと。
・アウトカム

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こんな感じで、アウトカムの確認をしました。
「ヒトを対象とした試験が重要」というのを伝えるのを忘れてましたね…

で、論文に書かれている結果を見ていきました。グラフには「腹部全脂肪面積の低減」が謳われていましたし、それは事実ではありますが、論文を読むと体重や腹囲に変化はないことが分かりました。驚かれている方が多かったですね。やはりそういったところに期待があったのでしょう。ちなみに有害事象に差はなかったです。
で、再びアウトカムの話。「代用のアウトカム」と「真のアウトカム」を意識しましょう!という話をしました。疼痛のアウトカムはちょっと違うかもしれませんが。ダイエットの真のアウトカムは何でしょうね?人によって違うでしょうね。体重なのか、スマートになることなのか、モテることなのか、疾患の改善なのか。
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最後に「健康食品のまとめ」を。
まずは、『いわゆる「健康食品」に関するメッセージ』を紹介。一番強調したのは、まとめに書いてあった「健康の保持・増進の基本は、健全な食生活、適度な運動、休養・睡眠です。」ということ。やはりこれに尽きます。
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次に、若干強引に、日本人のヘルスリテラシーが諸外国に比べて低めであることを紹介。これは私が言いたかっただけ。ほんとはじっくり紹介したかったけど、時間がなくて断念。
で、最後のスライド。なんだかんだでこれが超大事。
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散々disっておいて、最後にこんなことを言うのは卑怯な気もしますが、でもまあそんなものなのかな、と。

最後の最後に、お薦めのホームページと書籍を紹介。
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特におすすめは、
・朝日新聞
apital 「これって効きますか?」
毎週毎週勉強になります。一般の方は情報の収集方法など、凄く勉強になるのではないか、と。いくつか、今回の参考にさせていただきました。

あと、書籍はこちらがオススメ。

・健康になれない健康食品~なぜニセ情報はなくならないのか~(佐藤健太郎 著)
いくつか読んだのですが、これが一番上手くまとまっていた気がしますし、大変勉強になりました。他の書籍は、明らかに健康食品やサプリを
disってたので、、、

そんなこんなで、45分のところを60分くらいしゃべって終了。すみませんでした!
テーマの幅が広すぎて、45分はしんどかったです。
若干disりすぎたり、極論を言い過ぎたことは反省です。途中で楽しくなってきて、つい言いすぎてしまったりも。その辺の「いい塩梅」というのは難しいですね。

てことで、今回話をした感想

・一般の方に話をするのは難しいけど、楽しい!
・薬剤師がこういった情報発信をする「場」をもっと増やさないといけない!
・「トクホ」とか「機能性食品」とか、商品も制度もほんと酷い!


来年も機会があれば、今回の反省を活かして頑張りたいです♪

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2017年8月12日 (土)

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2017.8)(「高校生セミナー~薬剤師になるには~」に裏方として参加しました)

昨日、「平成29年度高校生セミナー~薬剤師になるには~」に裏方として参加して参りました。

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会場に着いたらこんな感じでした。席の追加をしないといけないくらい参加していただきました。感謝です。

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内容は、まず第1部として薬剤師になる方法や大学での授業内容の簡単な紹介や、若手薬剤師からのメッセージとして病院薬剤師、薬局薬剤師、行政薬剤師、医薬品卸の管理薬剤師、製薬メーカーの薬剤師の立場からの業務内容の紹介、第2部として数大学担当者が来られておりましたので、そこでの大学案内や進路相談、先ほど業務内容を紹介した薬剤師との相談、薬剤師会による奨学金紹介や就職支援といった内容でした。


まずは第1部から。冒頭に県内の薬剤師の状況についての話がありました。その状況が書いてあるパンフレットがこちら。

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うーん、なかなか厳しいですね…

で、業務内容の紹介。高校生に分かりやすく説明するのは難しいな、と思いながら聞いていました。「調剤」とか「処方箋」とか「鑑査」とかいう言葉を使っている方もいたのですが、理解できたのかな?少なくとも私が高校生だったころを考えると難しいのではないかな、と。そういったこともあり、病院薬剤師についての説明はイマイチだったような。若い子だったから…。薬局薬剤師の紹介は、中堅の方がされたこともあって、すごくうまかったです。個人的なベストアクトは卸の管理薬剤師でした。魂がこもっていて、圧倒されました。高校生にも届いたんじゃないかな。製薬メーカーについての説明は、うちの県には製薬メーカーがK社くらいしかなくて、GEメーカーだから、製剤的な話が中心で。出来れば新薬開発に関する話をしてもらった方が興味を持ってもらえたと思うけど、やっぱり県内メーカーじゃないといけないのかな…

2部の相談コーナーに関しては、興味ある子や親御さんは熱心に聞き入っておられましたね。まだそこまでイメージがわかない子もたくさんいたように思いますが。

全体を通して感じたのは、結局高校生たちは何を聞きたかったのかな?ってことです。でもたぶん、何を聞きたいかどうかも分からなかったのではないかな?と思います。だからこそ、こちらから色んな情報を提供してあげないといけないのではないか、と思いました。

先に紹介したように、うちの県は薬剤師が少ないです。薬剤師になるには薬学部に入らないといけないのですから、大学進学の時に「薬学部」というのを候補に入れてもらわないといけません。薬剤師が普段いろんなところで目にしたり、接したりする職業だといいのですが、そうではなく近い人には近いけど、遠い人には遠い存在なのかなと思います。私自身が、全く薬剤師が何をするか分からずに入りましたからね。この企画は去年から始まったようですが、そういった意味で、とても重要だと思いますし、今後も継続し、より充実したものになればいいかなと思います。

薬剤師の数が今くらいの数でいいのならこういった活動は必要ないのかもしれませんが、私はそうは思わなくて。薬剤師が薬剤師の行うべき業務をすることで、他職種の負担の軽減になったり、患者さんへの利益になることも多いはずです。まあ、その業務が何なのかというのは様々な意見があるとは思いますが、ちょっとそれは置いておいて。現状では人数の関係もあり、満足にできていない気がしています。より優秀な人を集める意味でもこういった活動は大切ですね。

今回のセミナーで薬剤師や薬学部に少しでも興味を持ってくだされば嬉しいです。
そして薬学部に入り、将来薬剤師になったら、是非福井に帰ってきてほしいな♪
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2017年7月 3日 (月)

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2017.7)(地域住民のヘルスリテラシー向上のために何かできないだろうか?)

一般の方向けにサプリメントや健康食品の話をしてほしいという依頼を受け、何を話そうかと考えていました。おそらく一番興味があるのは「効果」についてではないかと思うのですが、商品数が多すぎるので全てを網羅して話すのは実質不可能です。
時々知り合いから、「〇〇って効くの?」って聞かれるんですけど、傷付けないように当たり障りのないことをいう事が多いです。ネットを見ればたくさん情報が出てるのに…でも、その情報の分別が難しいのかな…と。
そんな時にふと頭をよぎったのが「ヘルスリテラシー」でした。


「ヘルスリテラシー」とは簡単に言えば、「健康情報についての情報リテラシー」です。2012Sorensenらによると、「健康情報を入手し、理解し、評価し、活用するための知識、意欲、能力であり、それによって日常生活におけるヘルスケア、疾病予防、ヘルスプロモーションについて判断したり意思決定をしたりして、生涯を通じて生活の質を維持・向上させることができるもの。「入手」「理解」「評価」「活用」の4つの能力にまとめられ、さらにそれらの能力を発揮する場として「ヘルスケア」「疾病予防」「ヘルスプロモーション」の3つの領域が挙げられる。」と定義づけられています。

サプリメントや健康食品等に関する情報は世の中に溢れています。しかし、それらの情報を利用者がうまく活用できているかと言われれば、そうではないと思います。こういったものにはやや誇張した表現が多いように思いますが、その区別ができてないのではないかと感じています。サプリや健康食品だけでなく、がんや薬のことなどにもそういった情報がかなり出回っているように思います。
(「日本のインターネットのがん情報の半分以上は信頼できない」というような趣旨の報告もあります。こちら→Differences in the quality of information on the internet about lung cancer between the United States and Japan.J Thorac Oncol. 2009 Jul;4(7):829-33.PMID:19550244 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19550244)

ヘルスリテラシーについて調べていると、「日本のヘルスリテラシーはヨーロッパよりも低い」という大変興味深い論文が発表されていることを知りました。
(こちらです→Comprehensive health literacy in Japan is lower than in Europe: a validated Japanese-language assessment of health literacy.BMC Public Health. 2015 May 23;15:505.PMID:26001385 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26001385)
(
この文献に関しては、先日こちらで取り上げて色々考察してみました。よろしければご参考に)
その理由としては、以下の4つが記載されていました。
①日本とヨーロッパとの比較で最も差が大きかったのは「病気になった時、専門家(医師、薬剤師、心理士など)に相談できるところを見つけるのは?」で、日本では6割が難しいと回答したのに対してEUでは1割と差が開いた。
②ジェネラリストとして訓練されているゲートキーパー(すなわち、プライマリケアの医師または看護師)が不足している。
③情報についていえば、日本の調査での項目の中で、「気になる病気の治療に関する情報を見つけるのは」「気になる病気の症状に関する情報を見つけるのは」「メディア(テレビ、インターネット、その他のメディア)から得た健康リスク(危険性)の情報を信頼できるかどうかを判断するのは」で難しいという割合でも差が大きくなっている。これらからは、インターネットを含めた情報の入手先の問題が指摘できる。
④日本の健康科学・医学系の論文を無料で検索できないという問題もある。世界で出版されている論文は、アメリカ国立医学図書館がPubMedというサイトで、無料で論文のデータベースを検索できるようにしていて、要約を読むこともできるし、無料で公開されている論文ならすぐに読むこともできる。しかし、日本語で書かれた論文の多くは検索対象外になっている。
全て納得できる考察ですし、これ以外にも要因はあるのではないかと思います。
じゃあ自分はどこに貢献できるのだろうか?と考えたところ、上記③のような情報の入手や活用についてだと考えました。

先日、高齢者サロンで、少しだけヘルスリテラシー関連の話をしてきました。週刊誌、書籍、ネットの‘偽’医学情報についての話でした。スライドはこんな感じで。
Photo
お聞きしてみると、実際にこういったものを読んだ方もいらっしゃいましたし、それを読んでの不安もあったようです。私の話で少し和らいだのではないかと思っています。このような情報に対して、医療者側が発信していく場というのはとても重要なように感じました。

住民に向けてヘルスリテラシーに関する取り組みをするとなれば、このような「場」をどうやって作るのかが重要なように思います。地域のヘルスリテラシーを高めるにはこういった「場」を多く作り、こちらが発信する情報に触れてもらう必要があります。そういった意味では、病院薬剤師の私からすると、薬局という「場」が羨ましかったりします。
情報の発信に関しては、不特定多数ではなく特定の方々にしていきたいなと考えています。面と向かって対話をしていく方が自分には合っていると思いますので。そして、それを受けた人が周りの方々に伝えてもらえれば、ヘルスリテラシーの高い地域になっていくのではないかなと妄想しております。そんな簡単に上手くいかないでしょうけど。
(
こういったことを相互作用的ヘルスリテラシーと呼ぶようです。ちょっと使い方が変かもしれませんが。相互作用的ヘルスリテラシーについてはこちらをご参照ください。ちなみにこの戦略()『ヘルスリテラシー-健康教育の新しいキーワード-』のP129P140に記載されている福岡県古賀市の取り組みを参考にさせていただきました。ほぼパクリかもしませんが。)

こんな感じで、何か地域に向けてできればなぁと考えております。動く前に地域のニーズを調べたいですねぇ。たぶんあると思うのですが。あと地域診断もやってみたいなぁ。。。

最後に、お薦めのヘルスリテラシー関連について書かれているサイトや書籍を紹介して終わりにしたいと思います。本文も大いに参考にさせていただいております。

インターネットサイト
【健康を決める力】このサイトでヘルスリテラシー(健康や医療に関する情報を探し、理解し、活用する力)を身につけましょう
朝日新聞アピタル 大野智先生による連載 これって効きますか?
Pharmatribune「薬剤師目線で考える 今月、世間を賑わした健康情報」

書籍

ヘルスリテラシー :健康教育の新しいキーワード
「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

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2017年6月29日 (木)

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2017.6)(退院カンファには薬局薬剤師も病院薬剤師も参加して欲しいな)

最近、退院時共同指導(いわゆる退院カンファ)に呼ばれることが増えてきたのですが、参加して感じていることについて書いていきたいと思います。(あっ、はじめましての方のために。私は田舎の中小規模の病院に勤める薬剤師です。意中の球団が7連敗しており心が荒んでおりますが、頑張って書きますのでよろしければお付き合いください。)

保険薬局における薬学管理料としての退院時共同指導料は、「保険医療機関に入院中の患者について、当該患者の退院後の訪問薬剤管理指導を担う保険薬局として当該患者が指定する保険薬局の保険薬剤師が、当該患者が入院している保険医療機関に赴いて、患者の同意を得て、退院後の在宅での療養上必要な薬剤に関する説明及び指導を、入院保険医療機関の保険医又は看護師等と共同して行った上で、文書により情報提供した場合に、当該入院中1(別に厚生労働大臣が定める疾病等の患者については2)に限り算定できる。」(http://tensuhyo.html.xdomain.jp/28/t/15-4.htmlより)となっています。

しかし実際問題、その対象となる患者はかなり少ないと思うのです。当院に関して言えば、現在訪問薬剤管理指導を受けている患者はゼロです(まあこれは、主に訪問看護師が薬剤の管理をしているからであって、そこに問題があるのかもしれないが、今回はそっとしておきますね)。概ねの方は退院後も外来通院ができます。

でもだからといって薬が管理できる患者ばかりではありません。退院後、薬局薬剤師によるフォローをしっかりと行ってほしい患者はたくさんいます。内服の管理ができない人、吸入・注射等の外用剤の手技・コンプライアンスが不安な人、家族は一緒だけどサポートが期待できない人などなど。

退院カンファは、患者さんの生活、考え、周りのフォロー体制等を把握するのに絶好の場である、と参加していて思います。ここでの話の内容は、薬局でのインタビューから聞き取るのは難しい内容も多く含まれていると思います。種々の情報提供書から知ることもできますが、生の声というのはまた別物のようにも感じます。そして、このような方々における薬の管理というのは、周りの方の協力があって成り立つものだとつくづく感じるのです。

また、退院カンファは退院後にその患者に関わる各方面の方々と顔を合わせるいい機会でもあります。まさに顔の見える関係ですね。それと同時に、自分たちの役割を他職種にアピールする場でもあると思っています。未だに保険薬局のことを「調剤所」、薬剤師のことを「調剤師」としか思っていない他職種は多くいるのが現実ですからね。

なので、薬局薬剤師にも退院後のフォローが必要な患者の退院カンファには来てほしいのです。ただ、現状の制度ではそこにフィーは発生しないんですよね。一人薬剤師等、小規模の薬局が多くを占めることも薬剤師の人数がギリギリの薬局が多いことも理解しています。参加したくてもできない方もたくさんいると思います。でも、そこをなんとか!退院後に関わる多職種が集まる中で、保険薬局の薬剤師だけいないというのも嫌なので。それに、退院後、薬局薬剤師がどのように関わることができるか、という話もしてほしいですし(これが知られていないから呼ばれないという可能性も十分にあるのですが…)(まあ、在宅患者の退院カンファで薬局薬剤師は参加するけど、病院薬剤師が参加しないというのも時々聞きますが、それは論外ですね。)

今回は、最近感じていることを感情に任せて書いてみました。もし勘違いしていることがあればご指摘ください。偉そうなことを言っていますが、まだ退院カンファには数回しか参加したことはないですし、薬局薬剤師を退院カンファにお呼びしたことはありません。また機会があればお誘いしてみたいと思います。

2017年5月27日 (土)

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2017.5)(高齢者サロンでの出前講座)

一昨年から当院では、町内各地区の高齢者サロンに出向いて種々の職種が30分くらいの出前講座を行っております。今年から薬剤師も参加することとなり、4月・5月と1回ずつ行ってきました。対象者は1020名でした。
講座名は、「薬とうまく付き合っていくために大切なこと」です。
目的はこちら。なんかもうちょっと良い言い方がないのかなと思いながら…
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内容はこんな感じです。
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こういった場で薬剤師が話をすることはあまりないので、まずは薬剤師の業務内容を簡単に紹介しました。その後に本題へ。
抗菌薬の話はどうしても入れたくて入れてみました。参加者からすれば興味のないことかもしれないですが、重要なことですので。でも、つかみのスライドは若干すべりました。
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伊勢志摩サミットでも取り扱われたっていうことを伝えたら事の重要性が伝わるのかなと思ったのですが、ぽかーん…、でした。
対象者が高齢者だったこともあり、あまりピンときていないようでした。

一番盛り上がったのは誤飲の話ですね。子供じゃなくて高齢者の方です。PTPの誤飲や認知症による外用剤等の誤飲の話をしました。みなさん驚かれてました。
(諸々の事情でスライドの公開は控えておきますが、データは以下の消費者庁のものを使用しました。
「高齢者の誤飲・誤食事故に御注意ください!」
http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150916kouhyou_1.pdf
また、グラフは以下のサイトを参考にしました。
「高齢者の誤飲・誤食が増加中…最も危ないのは薬の包装シート!?不慮の事故、そして「死」を招かないために、しておきたいことは何?|みんなの介護ニュース」
https://www.minnanokaigo.com/news/N77727829/


あとは、残薬の話も比較的盛り上がりましたね。
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よくある質問では、「ジェネリック医薬品とは何ですか?」「薬は他人に譲ってもよいですか?」「薬はどこに保管すればよいですか?」「薬に有効期限はありますか?」「処方箋に有効期限はありますか?」「食事を摂らなかったときは、薬を飲んではいけませんか?」「薬は水で飲まないといけませんか?」「錠剤やカプセルが大きいので、噛んだり、カプセルから中身を出して飲んでもいいですか?」についてお話ししました。

講演のあとは、質問コーナー。
皆さん色んな悩みがあるようで。勉強になりました。まあでもオープンな場であり、初対面の方ばかりなので抽象的な回答しかできないのが辛いですね。別の機会に、個人的にお話ししたい内容もありました。

ただ、こういった町に出ての講演というのは病院薬剤師より薬局薬剤師の方が向いている気がします。かかりつけ薬剤師のこととか、セルフメディケーションのこととか、病院薬剤師では話がしにくいので。町の中には薬局が2軒しかありませんので、どちらかに誘導することになってもいけませんので。あとは私が、「薬剤師に相談してください」って言ってもだいたい相談するのは薬局薬剤師ですし、「そんなことできない!」なんて言われる可能性もありますし。色々と気を遣うんですよね。。。

何だかんだ書きましたが、毎回本当に勉強になっています。こういった機会が頂けてありがたいです。
まだ今年のうちに同じテーマで何回か話をする機会もありそうですので、試行錯誤しながらやっていきたいと思います。

最後に、Slide Shareに同じような講座をされた方のスライドがありましたので、参考にさせていただきました。ありがとうございます!

薬との上手な付き合い方 薬剤師 古賀様
https://www.slideshare.net/kiyonet/ss-69512891
お薬との上手な付き合い方 天心堂梅崎薬局様
https://www.slideshare.net/tenshindo/ss-53759136

2017年4月22日 (土)

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2017.4)(いつの間にか忘れていたもの)

先日、ひょんなことから今後の私のやりたいことを某医師と話す機会がありました。あれやこれやといくつか話していましたが、途中で気付きました。
「分からない!」
事柄としていくつかやりたいことは浮かぶのですが、それぞれが繋がっておらず、まとまりがないような感じで。なにか必死に思いだそうとしていました。せっかくの機会でしたが、結局はうまく話せずに終わってしまいました。
なんでだろう…と、帰宅してから考えました。しばらく考えると、何となくその理由が分かった気がしました。今の私にはビジョンがなかったのです。いやむしろ、ビジョンを忘れてしまったというのが正確なように思います。

おととしまでは正職員の薬剤師は私のみでしたが、去年の春から上司がやってきました。20歳以上歳の離れた上司です。間もなく1年の目標や今後のビジョンについて話をする機会がありました。将来のビジョンも含めながら、1年間の目標を1015個くらい挙げました。そこで言われたことは、「数が多すぎる。絞らないとできない。私が選ぶから、それをやるように。」と。
なかなか衝撃的な出来事でした。よそから来た誰だかよく分からないおっさんに全否定されたような感じでしたから(彼は、決してそういう気持ちではなかったかもしれませんが)

確かに数は多かったかもしれませんが、自分1人しかいなかったのでできていなかったことが沢山ありましたし、今後やっていきたいこともありました。タイミングもあるので、何も全部をするつもりでもなく、その時々でどれをするかは考えていこうと思っていたのですが。
その後も何度か話をする機会がありましたが、結局溝は埋まらず。私は完全にやる気をなくしてしまいました。その目標一つ一つがビジョンに繋がっていたので、いくつか削られたおかげでビジョンが見えなくなってしまいました。そして、今に至ります。

今回はせっかくの機会だったのに、上手く話せずとても悔しかったです。本当に悔しくて。しばらくは、忘れたものを思い出す日々になりそうです。
上司との関係は相変わらず芳しくないですが、そんなのは正直どうでもよくて。私の目標やビジョンの実現が地域の人々や医療・介護関係者のサポートになると信じてやっていきたいなと。まだ明確なビジョンはありませんが、まずは薬剤師の顔が地域に見えるようになることが重要だと考えています。

とまあ色々と書きましたが、転職して3年が過ぎ、特に今年は周りの人に恵まれたこともあり(薬剤師はそうでもないですが…)、ようやく当初目指してきたものに取り掛かれそうな雰囲気になってきました。
今年はしっかりと夢やビジョンをもって過ごしていきたいです。

2017年3月26日 (日)

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2017.3)(春は分かれの季節ですが、、、)

今年も早いもので3月になりました。1年間いろいろありましたね、ほんとに。
そして、例年ですが3月は多くの別れがあります。何故か今年は例年に比べて思うところがあります。
病院に転職してきて3年が経過しました。最初は右も左も分からなかったのですが、徐々に自分のすべきことが分かるようになり、他職種との連携もできるようになりました。他職種の方とは毎日顔を合わすわけではないので、信頼関係も徐々にできてきたという感じですね。特に、小さな病院なので、みんなと接点がありますし。
そうやって信頼関係ができていた矢先の異動・退職が、今回は多い気がします。
院内の他職種のみならず、取引先も同じです。卸の担当者やMRの異動も多いですね。彼らとは頻繁に情報交換しますし、有用な情報を頂けることもしばしばです。正直、人によって差が激しいのですが、かなり信頼している方も中にはいます。そういった方の異動は堪えます。その逆の人も多くいるのですが。
何か、少しずつ築いていったものが一気にして崩れるような気がして、もやもやしています。薬局時代は1,2年で異動を繰り返していたので、まだこういったことを感じる前に異動していたのかもしれません。主応需先や患者さんには申し訳ないなと思っていましたけど。
もちろん新しい‘風’が入ってくることや、外で学んでまた帰ってくることも大切だとは思いますが、この少しずつ積み重なった信頼関係というのは、何にも代えがたい大切なものなのではないかと思います。同じ人と続けて仕事をすることの大切さを学んだ気がします。
まあその分出会いがありますから、それも楽しみではありますが。ただ、信頼関係を一から築くのがまた大変なんですよね。

2017年2月21日 (火)

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2017.2)(メーカー主催のwebセミナー)

製薬メーカー主催による各地でのいわゆる講演会が開催されにくくなっている一方で、
製薬メーカー主催によるwebセミナーが盛んになってきています。
最近ではたくさんのメーカーが力を入れてきていて、
メーカーによって開催頻度は様々ですが、ほぼ毎日どこかのメーカーが開催しているような印象です。

私はかなり多く視聴していると思います。
web
セミナーには様々な意見がありますが、個人的にはメリットが大きいと思います。
デメリットといえばメーカーのバイアスくらいですかね。
まあでもそれは、講演会でも同じことで。
それに、webセミナーのそういったバイアスも以前はひどいものが多かった印象ですが、
最近は減ってきているように思います。
こういったのをたくさん見てきたせいか、その判別もできるようになってきました。
メーカーの主催なので、ある程度は致し方ないでしょう。

メリットは沢山あると思います。
・ネット環境があればどこでも視聴できること。
講演会の会場に行かなくてもいいというのはかなり便利ですね。
以前はパソコンでしか視聴できないものも多かったですが、
最近はタブレットやスマホで視聴できるメーカーも増えてきています。
・時間に融通がきく。
夕方から夜にかけての配信が多いですが、
同じ内容を2回配信したり、朝や昼に配信したり、
タイムシフトといって配信時間に遅れても最初から視聴出来る機能を備えているメーカーもありますし
(
それに、このタイムシフトは聴き漏らした時やメモができなかった時にもう一度戻れるので便利です。)
配信後数日は録画で配信されることもあります。
講演会だったら、仕事の都合や開始時間が早かったりで遅れることもありますしね。
メモという点でいえば、画面コピーにてスライドを保存することができるのもメリットですね。
(
いや、ホントはやってはいけないはずです。。。)
あとから見返すこともできますし、便利なのは文献の情報(ジャーナル名、著者、URLPMID)を間違えずに保管できることです。
・著名な先生の講演を拝聴できる。
著名な先生が各地の講演会に来ることはなかなか難しいですが、
web
セミナーであればそれをお聞きすることが可能ですし、
そういったエキスパートの先生は、お話も上手なことが多く、聞きやすいことが多いです。
・途中退席ができる。
これは隠れたメリットかと思いますが、講演会には当たりはずれがありますし、
来なければ良かったと思いながら帰りにくくて最後まで退席できない、ということがあると思います。
その分webセミナーはいつでも視聴を止めることができますし、
拝聴する姿勢が悪くても失礼にはなりませんので、気楽に参加できます。

色々書いてきましたが、田舎に住む私にとってはメリットの方が圧倒的に大きいです。
私の勤務地から当地区の講演会の会場までは常に30分はかかりますし、
開催頻度は1か月に1回程度と、非常に少ないです。
県での講演会は週に何度か開かれているようですが、そこに行くには1時間半くらいかかります。
そういった意味では、会場まで行かなくていいのはかなりのメリットですし、
頻度も多いので助かっています。
また当院は専門医がほとんどおらず、様々な分野の最新の情報を収集することが難しいのですが、
web
セミナーでは様々な分野のエキスパートの先生が話されることが多いので、
色んな分野の情報を集めるのにも適していると思います。

最近では、単なる講演会のような内容の配信だけでなく、様々な内容が配信されていますので、その一部を紹介します。
Live Symposium for Pharmacist(第一三共)
http://dstv.dsc-caster.info/websemi/all/170228/?utm_source=ml&utm_medium=banner&utm_campaign=seminar&ktr_sid=d0a199f215d544004b44ed8ee7c36f81&ktr_rpt=1
活躍されている病院薬剤師、薬局薬剤師、それぞれの立場からのお話のようです。

・第1回かかりつけ薬剤師インターネットシンポジウム(ファイザー)
http://pfizerpro.jp/cs/sv/pfizerpro/eventmst_D/eventmst/1259799954383
こちらでは、研修認定薬剤師の自己研修受講単位の申請もできるようですね。(1単位に4時間の視聴が必要なようですが…)

・若手医師セミナー(ファイザー)
http://pfizerpro.jp/cs/sv/pfizerpro/eventmst_D/eventmst/1259799722852
こちらは有名すぎますが。今年度は終了しましたので、また来年ですね。

こういった製品とは全く関係ないものを配信していただけるのは大変ありがたいです。是非ともたくさんの方に視聴してほしいものです。

田舎に住んでいる私としては、学習の方法や情報収集についてはかなり工夫しているつもりです。
また今後、様々なものを紹介できればと考えております。

2016年12月31日 (土)

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2016.12)(2016年を振り返って)

2016年は、自分自身で薬剤師としての成長を感じ取れた1年だったように思います。
1番大きかったのは、検索言語として英語が定着したことです。
これは本当に大きかったです。
数年前から少しずつ行ってはいましたが、慣れずに、あまり定着していませんでした。
今年、とある臨床疑問について調べるために色んな単語で検索し、
たくさんの英語の文献を読んだことで、かなり身近になった気がします。
同じような背景のものをまとめて読んだことで、その事象の真実味が増したり、
逆に分からなくなったりすることがありましたが、
こういったことが文献を読んでいく意味の1つなのかなと感じました。
そしてそれを通して考えたことをまとめて、処方提案をして、それが実際に適応される。
この過程を経験できたことが良かったように思います。

臨床疑問について調べ、分かったこと・考えたことを処方提案等し患者さんへ適応し、
それをフォローしていく。
こうやって成長していくのかな、と。
まだまだ検索・解釈の能力は低いですが、
繰り返すことで少しずつ成長していければと考えております。

今年は何度か発表させていただく機会があり、そこでの成長も大きかったように思います。
準備は大変でしたが、その途中で学ぶことは多かったですし、
何よりも発表することで様々な意見をお聞きすることができ、大変勉強になりました。
来年は未定ではありますが、また機会を見つけて発表をしていきたいと思います。

また、薬剤師って重要だなと思う機会が多かったようにも思います。
処方提案にしろ、監査にしろ、他職種からのご用聞きにしろ。
医師や看護師と話していて、「えっ、そんなことも知らなかったの?」と思ったことも何度かありました。
今後の情報発信の重要性を感じました。

これは毎年毎年ですが、今年もツイッタランドの皆様には大変お世話になりました。
日々のやり取りはもちろんですが、今年は「JJCLIPワークショップ」、「医療薬学会(特に、TKGオフ会)」、「居酒屋抄読会」等のリアルの場で
様々な方とご一緒することができ、大変ありがたかったです。

その一方で、ブログが全然書けなかったですね。
来年は、もう少し書いていきたいな、と。

てことで、来年の目標は『アウトプット&結果』にしたいと思います。
そのままではありますが、様々な形でアウトプットする機会を増やし、それを含め何かしらの結果につなげることにこだわっていきたいと思います。

来年特に力を入れていきたい分野は、「糖尿病」「緩和」「栄養」です。
どの分野も、最近当院での必要性が高まってきている気がしています。
この3つの分野を中心に学習していきたいと思います。

最後に…
明日から新しいブログが始まります。
こちらもどうぞよろしくお願いいたします。

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