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2013年11月29日 (金)

NHKスペシャル「認知症800万人時代」を見て

先日放送されたNHKスペシャル「認知症800万人時代」。
リアルタイムで見られなかったので、ようやく録画を見ました。
職業柄、認知症に関しては色々思うところがありましたし、
今回の放送を見て、いろいろ考えさせられました。

まずは1日目の放送から。
「母と息子3000日の介護記録」
元NHKディレクターの相田洋さん(77)が、母親(フイさん)の認知症発見から最後を看取るところまで、
在宅介護の一部始終を3000日にわたり撮影し続けた映像記録が紹介されました。

認知症症状に気づいてから、少しずつ症状が悪くなっていく様が放送されました。
介護保険ができて間もなかったこともあり、またフイさんが自宅で息を引き取りたいと言っていたことから、
ほとんど最期まで自宅で介護をされました。
しかし、その内容は壮絶なものでした。
私なら無理かもしれないと感じました。
先日TVタックルでも介護関連の特集がありました。
そこでは、国は在宅介護を進めているけれど、実際に当事者になるとなかなか難しいと
コメンテーターの方がおっしゃっていました。
私は直接かかわってはいませんが、曾祖母は重度の認知症で、叔母が在宅介護をしておりました。
また、現在祖母も重度の認知症で施設に入所しています。
相田さんのように半分楽しみながら、
奥様の助けがあればこそ最期まで在宅で介護できたのかなとは思いますが、
なかなか普通の家庭では難しいかもしれません。
ただ、今回の事例は介護保険が上手く使えておらず、苦労することが多かったということも言えると思います。
今回の放送には医師やケアマネージャー、介護福祉師などの方も出演されており、
非常に参考になることもおっしゃっていました。

・初期患者は家の中の目に映らないところを見ると、認知症の状態が把握できる。(冷蔵庫、押入れなど)
・1日でも長く1人ぐらいを行うためには、他職種で初期から関わることが重要。
・失禁、失便で悩んでいる家族は多い。でも病院では便秘でなければあまり問題にならない。
→介護関係者への相談が必要。改善策はある。
・家族は物事が起こってから対処する。
介護関係者は、どうなるかを予想して対応する。家族は今後何が起こるか分からない。
・小規模多機能型など、多様な介護サービスを利用していく。

まだまだ介護関係者が上手く使いこなせてないなと思いました。
プロに任せれば、必ず改善策はあるはずです。
殻に閉じこもらずに、積極的に相談してほしいです。
ただ、介護保険が複雑で、職種も多種に及ぶため、使いこなせないのも理解できます。
こういった時はケアマネージャーに頼るのが一番かと思います。
この放送の中でも出ていたのですが、ケアマネにしろ訪問看護師、介護福祉師もピンキリですね。
やってくれる人もいれば、やってくれない人もます。
これを言い始めたらきりがありませんが。
最近増えてきているとは思いますが、市民への啓発のセミナーも積極的に行ってほしいですね。
介護の方法、介護保険、職種の紹介など。
最期の誤嚥性肺炎になる姿は痛々しかったです。
あの食事の方法は絶対にしてはいけない方法ですね。

次は、2日目の放送について。
「“助けて”と言えない孤立する認知症高齢者」

今回出てきたように、一人暮らしで介護を求めない老人が増えてきているようです。
今後は高齢化が進み、未婚者も増えるため、さらにこういった老人が増えることも容易に予想できます。
特に集団を好まないような人が増えてきていると思うので、
なかなか介護施設に入れるのも難しいかもしれません。

現在の制度では、認知症患者を強制的に施設へ入れることができません。
患者に確認しても、認知症のため判断力が欠如しており、決められません。
今回の例でも薬が全く飲めておらず、市の職員に施設入所を勧められても決められず、
2週間後に亡くなるといった事例がありました。
認知症になる前に、認知症が進行した場合の話をしておくことも必要かもしれません。

今回の放送では、市の職員の方が熱心に認知症患者の宅を訪問されていました。
介護サービスを断っている患者さんには、こういった訪問が重要ですね。
様々なサービスを断ることで周囲からも孤立していると思います。
あのような地道な努力をしていることを知らなかったので、本当に頭の下がる思いがしました。

ただ、一つ思ったことがあります。
別にこういった老人たちを放っておいてもいいのではないだろうか?ということです。
何のためにここまでしなければならないのだろう?と思いました。
私なりにその考えを、この放送を見ながら考えました。

・詐欺等の事件に巻き込まれやすくなり、犯罪の温床になる。
・火災、騒音、異臭等で近隣の方に迷惑をかけることがある。
・徘徊等で事故にあう可能性がある。
・人間の尊厳

これくらいですかね。
何か他にもあれば教えてください。

正直、上の3つは施設に入所することでほぼ解決されます。
ただ、施設の数も足りてないのが現状です。
あとは尊厳について。
これを言ってしまうと話は何も進まなくなるかもしれませんが。
ただ、尊厳を重要視しすぎて人に迷惑をかけては意味がないと思います。
ある程度施設に強制的に収用することも大切なことかとも感じました。

2日間の放送を見て、今後ますます進んでいく認知症社会に危機感を覚えました。
私はこれから田舎で医療に従事しますし、この問題は避けて通れません。
医療従事者の1人としても、町の1人の住民としてもできることはたくさんあると思いますので、
この問題の一助となれるように頑張っていきたいと思います。

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